仕事のデフレ化から脱却

渡邉哲也さんの「世界経済の激変を1時間で読み解く」という本(初版第一刷)を読んだ。

 

「第5章 日本が目指すべき未来」でp.211に

しかしそのマインドを変えなければデフレからは脱却できない。

と記してある。

また、

日本の経済を立て直すには経営者が思考を切り替えることが求められている。

少々乱暴な言い方だが、まず、他社より少しでも安く売ることで生き残ろうとする発想は捨てるべきである。

という文章を読んで、今私が勤めている会社での仕事がまさにこれだと思った。

 

競争見積という名の値下げ合戦。

 安く受注し、材料メーカーや協力会社にも協力という名の値下げを要求、その物件に対して会社の利益率を低く設定する薄利多売。 

 

もし、先輩や上司らにそれを尋ねると「今までそうやってきたから何も問題はないだろう」と言われるのは目に見えている。

彼らの視点はデフレの目だ。

 

これから景気が回復していくことを考えると、材料や工賃の値上げが予想される。

今までの価値より高い、付加価値のある物を売らねば、同業者同士の叩き合いのままだ。