電車が通過するのを踏切の前で見ることの恐怖と‘ハレとケ’
小さい時は電車が好きだった。
小学生をに上がるまではおもちゃのプラレールにハマったし、高校生辺りの時にはPS2だったかゲームのプラレールもやった。
いつの間にその熱は冷めた。
今日は体育の日。
休日出勤が終わってから夜に自転車でブラブラしていた。
京浜急行の踏切に停まった。
快特か?「ゴゴゴゴゴゴ」と猛烈な振動音が近づいてくる。
写真を撮ってやろうと電車が来るであろう所にスマホを向けた。
一瞬、それは一瞬だった。
目の前を赤い金属の塊が猛烈な勢いで通り過ぎていく。
「ガタンガタンガタンガタン」と爆音を響かせて。
踏切警報機が鳴っている。
「カーンカーンカーンカーン…」
それからの静寂。
一瞬の出来事だったので、まるで夢を見ていたかのようだった。
あの絶頂が過ぎた後の物静かさ。
まるで日本独特の‘ハレとケ’みたいだ。
日常と非日常。
それにしても、あのような電車の速度と重量感を見てしまうと、人身事故が起きたらかなり悲惨なんだろうとも思った。
駅のホームに入って来る電車の速度とは全くの別物。
踏切ってこわいな。