夢の中で最後の挨拶か

 昨日、二度寝したら久しぶりに夢を見た。

 

それは、3年前くらいに大腸ガンで引退した職人が再び職場へ戻ってくるというものだった。

私はそれを嬉々として迎え、彼の後ろに付いて歩きながら一言二言を声かけた。

 

「仕事に復帰されたのですか?」

「おうよ!元気だぜ」

「これからもまた以前と同様、お仕事してもらえますね!?」

「……(下を向き苦い顔をして無言のまま)」

 

 病院での治療が終わったから実家のある群馬で療養中と聞いていた。

もしかしたら亡くなってしまい、最後に私の元へ挨拶しに来たのかもしれない。