シュタインズ・ゲートとドラえもんのパラドックス、パラレルワールド

ニコニコ動画でシュタインズ・ゲート(Steins;Gate)を

7話まで観て気付いたこと、

主にパラドックスについて徒然なるままに書いていこうと思う。

ちなみに、ネタバレしたくないから、

パソコン版、ゲーム版、小説版はまだやってもいないし観てもない。

まず、パラドックスとはなんぞや?

wikipediaから引用する。

"パラドックス(paradox)とは、

正しそうに見える前提と、

妥当に見える推論から、

受け入れがたい結論が得られる事を指す言葉である"。

SFで有名な例は、親殺しのパラドックス。

タイムマシンで自分が生まれる前に戻って自分の親を

殺したら自分は存在しなくなるのではないか。

SFの有名どころ

"バックトゥザフューチャー(Back to the Future)"でも

それは起きかけていて、

タイムマシンで過去に戻った主人公が

自分の両親の出会いを邪魔したら

主人公の体が消えかかった。

この考え方は、過去から未来への時間軸が

一本しかないということが前提。

シュタインズ・ゲート風に言うと、

過去から未来への時間軸=世界線。

シュタインズ・ゲートの世界では、

その世界線が一本のみではなく

木の根みたいに無数に広がっている。

いわゆるパラレルワールド。

単純に例えると、

自分が横断歩道の信号を守った世界と守らなかった世界、

朝忙しくかったが牛乳を飲んだ世界と飲まなかった世界、

今このキーボードを打ってる時のタイプミスをした世界としなかった世界、

などなど可能性が無数にある。

その無数にある可能性のうち、

どちらか、どれかを常に刻一刻と選択する事で

他の可能性を選択する余地はなくなる。

余地はなくなるが、

無数にある可能性の世界は存在する。

そこで、シュタインズ・ゲートの7話では

主人公の岡部倫太郎が

過去の自分にメールを送って別な可能性の世界に、

漆原るかにロト6を買わなかった世界から買わせた世界に

移動してしまった。

その移動、変化の割合は世界線変動率(ダイバージェンス)

というものが関与しているらしい。

それを示すかのように、

アニメの7話で円卓会議を開いた際に

ドクターペッパー (Dr Pepper) の有無が強調されていた。

※※※※※

本題に入ります!

"ドラえもん"で登場する"セワシ"君って何者?

上記を踏まえて結論から言うと、

"セワシ"君は違う世界線から来た

のび太としずかの孫の孫!!

たしか"ドラえもん"の1話では

のび太とジャイ子の間に生まれた子供の子孫だって言ってたし、

その様子もタイムテレビでのび太に見せていた。

のび太がしずかちゃんと結婚したら、

"セワシ"君が生まれることはない、

さきほどの"親殺しのパラドックス"を

自分で働きかけているようにしか見えない。

しかし"セワシ"君はマンガで

「大阪に行くには、飛行機で行っても、新幹線で行っても、車で行っても、

結局は大阪に着く。それと同じで、途中の過程が多少違っていても、結局は僕にたどり着くんだ」

と言っている。

エントロピーか!?って。

このセリフはそのまま鵜呑みには出来ない。

例えば、A太郎とB子、C子がいます。

2つ可能性を考える。

・A太郎がB子と結婚してAB太郎が生まれる。

 AB太郎がC子さんと結婚してABC太郎が生まれる。

・逆にA太郎がC子と結婚してAC太郎が生まれる。

 AC太郎がB子さんと結婚してACB太郎が生まれる。

すっごく単純化してみたけど、

この2つの可能性はすでに遺伝子が違う。

もし、1巻の"セワシ"君の文言をそのまま受け取ると、

のび太としずかちゃんが結婚して生まれた子供、孫、ひ孫辺りに

ジャイ子関係の遺伝子要素が上手い具合に入ってないと

"セワシ"が"セワシ"たらしめる遺伝配列にならないのではないかと。

そんな神がかり的なことは科学的に無理ぽくないか

(そもそもSFに科学を持ち込んでおきながらwww)。

その時代に遺伝子操作が100%出来るとしたら、あり得るかも。

ところが、

"セワシ"君のこの文言を無視して考えると

シュタインズ・ゲートっぽくなる。

未来の"セワシ"君が過去ののび太の元に

"ドラえもん"を送った時点で世界線は移動する。

ジャイ子と結婚するはずだった世界線から

しずかちゃんと結婚する世界線へ。

世界線は移動するがパラレルワールドなので、

この"セワシ"君はそのまま存在する。

つまり、先にあげたように

"セワシ"君はすでに別世界線の人間なのだ。

参考:アンサイクロペディア(セワシ君問題)

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以上のように気の赴くままに書いたが、

一つ怖いことに気付いた。

その移動する世界線がすべて、

大きな一つの世界線の中に

既に組み込み済みだと考えると……。