フルサイズCCDの幻想

最近の新製品カメラにフルサイズCCDへの傾向、流れがあるように思える。

実際、NikonはD600の修正版としてD610を出し、ボディサイズが小型なDfも発売する。

ソニーは過去にα900やα99を出し、最近ではα7、ミラーレス一眼でα7Rを発売する。

キヤノンも同じようにミドルクラス向けにEOS6Dがある。

ペンタックスは中判を出しただけで、フルサイズはまだ出していない。

私個人的にフルサイズが出るのは歓迎だ。

銀塩カメラで慣れた画角と距離感が使えるからだ。

しかし、気をつけなくてはいけないのがレンズの周辺部。

良質な高いレンズは歪曲が少ない。

まぁまぁなレンズ、ズームレンズでは、周辺が気になるっちゃあ気になる。

「たる型」とか「糸巻き型」とか。

要は、フルサイズだと写真の仕上がりに、レンズの特徴が反映され過ぎてしまう。

視点を変えて APS-Cサイズを見てみる。

これ、APS-CサイズのCCDだと、撮像範囲がフルサイズより狭いので、ちょうどトリミングしたような、レンズの中央付近である美味しい所取りしたようなものだ。

フルサイズと APS-Cサイズのボケを比較すると、フルサイズの方がボケが大きいというのは間違いだ。

理由は上記にも書いたのもあるし、被写体との「距離」を変えればボケが大きくするのは当然だ。

まとめると、画質でフルサイズの性能を発揮するには10万以上のハイクラスなレンズを使う。

銀塩カメラ経験者にとって、あの広いファインダー、画角を取り戻せる。

フルサイズという優越感。

余談ですが、EVFファインダーは目が疲れやすい気がする。目の至近距離で液晶画面を見るんだもの。