マタハラが発生する土壌について

最近、マタニティハラスメント(略称:マタハラ)の相談件数が増えているとのこと。




個人的に、子供を産まんとしている母体に嫌がらせをするとはなんたることか!という思いはある。

さて、目線を変えてみる。
以下は想像というか妄想です。


国目線。
母体やこれから産まれる子はそれぞれ一人の人間であり、国民であり、国力の一員でもある。それをないがしろにするとはけしからん。
産めや育てやを励行。


会社目線。
最低人数で仕事を回しているのに、私用で休まれると周りに仕事の負荷がさらにかかってしまう。そんな和を乱すような人はいじめてしまえ。しかしそれが会社経営者や幹部、上司に知られ管理能力を問われるから、管理職以下でバレないようにコソコソと。


女性目線。
女性の社会進出はこれからもさらに進む。マタニティハラスメントがあるなら責任の大きい総合職よりは一般職でいいや。


マタニティハラスメントの原因は、やはり価値観の相違と男性社会によるものが大きいと思う。

昭和のような昔、女性は会社で2〜3年勤めたあと寿退社して家庭に入る。妊娠しながら仕事場に出てくるのは稀だった。
まさに男性社会。
会社からしたら、男性と女性はいても妊婦はあまりいなかった。

ところが、グローバル化や女性の社会進出により働き方やライフスタイルが変わってきている。
それによって、妊娠しながらも仕事をしたいという要望や配慮が会社に求められてきた。
当然、その男性社会に女性が進出する。
が!
その女性性に男性性を求めようとするからそごが生じる。


女性を優遇する環境が必要なのではなく、男性も育児休暇を取れる環境が必要なのだ。
それを浸透させるには、各担当が行っている仕事のやり方や情報、ノウハウを会社で共有することだ。
誰が対応しても客先が困らない体制。

それをやることで一番困るのはその会社の社員だ。
なぜなら、自分じゃないとその仕事はできないという自負、プライド、プレミアムが減損してしまうから。
誰がやっても同じなら、自分じゃなくてもいいんじゃないかと。

これもグローバル化か…。