攻めと守り。今、内向的思考が求められている

百田尚樹さんの「戦争と平和」を読んだ。
日本人は歴史的に防御について意識が薄いことがわかった。

例えば、ゼロ戦は速度と旋回能力が高い反面、装甲が薄いので撃たれると撃墜しやすい。
また、日本刀に正面から弾丸を当てると弾丸が真っ二つに切れるが、傾斜を付けて踏むと折れたり曲がったりするそうだ。
忌言葉を言い換えるのも、なるべくネガティブなこと考えないようにしようという心の働きだ。

日本人は改善や美を追求することが得意だ。
が、最悪の場合について考えるのは苦手だ。それは文化的にそうであり、場の空気が嫌うからだ。

今必要なのは、そのような皆が嫌がることについて皆で考え、働きかけ、実行することだ。
ネガティブなことを考える内向的思考が役に立つ。
攻めと守り、両者のバランスが大切だ。

 

戦争と平和 (新潮新書)

戦争と平和 (新潮新書)